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小人閑居して不善を為すとはよく言ったもので、私も──や、別にそんなに暇で困っているわけではないのですけど──だいたい年中無休であれやこれやと(大抵は)ロクでもないことを考えては一人で喜怒哀楽色々と大変なのでありますよ。
思いつくことと言っても、大部分はあまりにくだらないために到底ひと様に言えるような代物ではないわけなのですけれども、だけど、たまに口に出してみたりすると自分ではちっとも思いつかなかったような視点によるご意見をいただいたりしてですねー。人生これ発見だよなとつくづく思う次第なのであります。 ・・・と、そんな中でも、ごく最近の「それは気づかなかったよ」大賞はといいますと・・・ここのところ、近年まれに見る最凶ぶりを遺憾なく発揮しているドラ猫ミィちゃんについてです。 ドラちゃんといえば、2月には金の馬車で売り飛ばされてピアノを弾く予定にはなっていますが、しかし私はやはりドラ猫が自主的にハウス・・・じゃない、ピアノに戻ってくれる日が、いつか来るに違いないなどと、希望を捨てきれないでおります。だって、昔から「憎まれっ子世にはばかる」と言うではありませんか。憎まれっ子たるもの、世にはばかってナンボですよ。とはいえ、やはりきっかけは必要だと思うのですよね。 ・・・というところで「ハ!そうだ。じゃーゲッティに『今度指揮者としてキー○(ポ)ンと共演しなさい』って言ってもらえばいいんじゃ~ん!?」とですね、ハタと思いついたわけです(「みぃ君ピアノにカンバ~ック作戦」についてはこちらをどうぞ)。これこそ、あらゆる意味で断れまい!それに太陽と北風のたとえにもあるように、ただピアノ弾けっていうよりも、嫌がらせとしては、ずっと巧妙かつ合理的ではありませんか。そうだそうだ、そうしろゲッティ!ヾ(≧▽≦)ツ! などと、思いついてしまってですね、そらもー浮き浮きしていたわけです。 そしたらば、それを聞いていた豪腕投手がボソッと 「…だけどさ、それ、キーシンが引き受ける理由がないよね」と。 ──な、なんてもっともなんだ・・・ガー( ̄口 ̄;)ーン… ・・・。 ・・・。 ・・・なんてものすごく的確な指摘なのでしょう。もう私、もっともすぎて言葉も出てきませんでしたもんね。ごめんよキー○(ポ)ン。私、私、私、本当のコトを言うと、心の底では、これまでず~~っと無意識に、キー○(ポ)ンを、キーポンのことを・・・ 超どうでもいい と思ってて(う…(´;ω;`)ブワっ)、ちっっっともその気持ちを思いやったコトなんて、なかったよ・・・。ごめんよ、キー○(ポ)ン・・・。 ・・・・・・。 いや、ですけど、私、超反省いたしました。この気づきを私は無駄にはいたしませんともさ。ええ、今後はきちんと「ミィちゃんだけじゃなくって、キー○(ポ)ンを舞台に上げるための手段」についても真剣に考えていこうと思っておりますのです~。
ロシア人ピアニスト、アレクサンドル・メルニコフちゃんが日本を去って、はや1カ月。しかし、M・M(メルニコフ・マニア)たるもの、そうそういつまでも喪失感にガックリはしていられないのでありますよ。今日も今日とてせっせと極めて希少なメル吉情報をネットの海を求めてさまよってみました。
・・・我ながらまったく健気な(…と、誰も言ってくれないから自分で言ってみる)マニアゴコロでありますが、それで、奇蹟の一枚とでもいうべき物件を発見したのですから、M・M冥利につきるというものであります。 ええ、メル吉ちゃんといえば、実はなかなかよいお顔をしているのですよ。いやこれは決して私の独断と偏見ではないのです!・・・だって、赤鬼師匠だって「メルちゃん、顔はいいよね」と言っていたし、最初は「眼科行け!」などとにべもなかったmatsum嬢だって、最近では「なかなかセクシー・・・かも」などと述べております。そして何より異様にメルニコフに冷たく、周りのドンびきには目もくれず「私、美少年が好きなんですよねー」とマイウェイ快走中の豪腕投手だって「メルニコフ、顔立ちは悪くないんですけどね」って言ってたし! ・・・。 などと私も、「セルロイド人形みたい」「電池で動きそう」「ちなみにエネループ単3×2」「むしろ腹話術の人形のような」「首毛ふさふさ」などの声は聞かなかったことにいたしまして、今まで聞いたありったけのひと様からの賞賛を並べてみましたが、実際、メル吉ちゃんは超キュートだと思うのです。まずもって雪だるまのようです。 それにお顔だって実際かわいいと思うんですよね。たとえば、あのスケールを無視したでっかいでっかいキラキラの目、白いもち肌、ピンクに染まる頬、弱々しく額にかかる前髪♪ どれを取っても超キュートではありませんか。誰も言ってくれないけど、だけどソウナンデス!! ・・・なのに、なぜ実物はああもマニア向けな仕上がりになるでしょうね・・・(ボソ) なんてね!ヾ(@▽@;;)いやいや、何でもありませんとも!(あわあわ)!そんなことはおいておいてですね、とにかくこの一枚をご覧ください。新しいメルニコフちゃんの幕開けとも言うべき奇跡のショットです。どぞー!!! ![]() 少々楽屋が散らかっているのは無視してください。 ・・・いかがですか。まるでビスコンティの映画のワンシーンのごとき、何とも意味ありげな(…たぶん、意味はないと思うけど…)美男美女の図ではありませんか!ヾ(≧▽≦)ツ!よ!カッコイイ! このお写真、メルちゃんの最大のチャームポイントであるあのでっかいキラキラな目(○△○)が眼鏡の影にやや隠れたせいで、第二のチャームポイント、なだらかで理知的な美しい額が強調され、何とも山は白銀朝日を浴びて状態。は〜メル吉ちゃんったら、いつの間にかこんな超大人の男になって・・・(T▽∩) ・・・って、誰も言ってくれないから、言ってみました(そんだけ)。
さて、そんなわけでドラちゃん作曲「Yeats Song Cycle, based on three poems by William Butler Yeats」。「なぜイエーツなんだよ」という疑問の答えはみぃ君率いるRNOの大パトロン、酒と音楽と女と詩を愛するゴードン・ゲッティの趣味、というのがきっと正解なのでございましょう。
といっても、イエーツはアメリカ人ではなく、アイルランドの人です。ゲッティとアイルランドの関係については調べた限りでは出てこなかったので、単にゲッティが個人的に好きなだけ・・・なんじゃないかなぁ。根拠はありませんけど、でも何たってディキンソンで作った歌曲をドラちゃんに弾かせるくらいですしね。 そして、3つの詩に基づく歌曲の1つは「あなたが年を取って」と。 ・・・。 その『When You are Old』は、実は元ネタがありまして、フランスの詩人ピエール・ド・ロンサールの「エレーヌへのソネット」の英訳だそうなのです。しかし、特定の女性エレーヌをうたったロンサールのものとは違い、普遍的に、いわば匿名化されたイエーツの英訳は原詩とは別物として人気の高い「英詩」とされています。 ・・・なんて、さも見てきたかのように書いてみました。しかしまあ、実際、ドラちゃんが選んだというこの詩は、そのリズムといい、内包される世界観といい、何というのか・・・その、愛らしい感じがいたしますよね♪( ̄▽ ̄)プ。 で、実際、ドラちゃん作曲のこの曲。どんな曲になったんでしょー・・・というところで、捧げられたゲッティによる感想が、先にご紹介したこのページに掲載されております。そこから一部抜粋いたしますと、ゲッティいわく── "It was absolutely knock-down, knock-your-socks-off spectacular.'' だそうでして・・・。 つたない直訳で申し訳ないのですが、一応、これを日本語に直してみますと、 「そりゃもう、オ○ギとピーコも裸足で逃げ出す大騒動だぜ!…パンツはしっかり押さえときな、ベイビー!(▼ω▼o)y-°°° プハー」 って感じでしょうか。 ・・・あ、最後のは最近ごくごく一部で人気の、このブログのネタ担当(細々営業中)特別友情出演のキー○(ポ)ンです(私じゃーありません)。たぶん、ゲッティと同じくらいにはみぃ君とも仲良しです。ですが、しかし・・・ ・・・。 ・・・。 ・・・・・・ダメだ。一体どこをどうやったら『When You are Old』がそんなことになるんだか、私には想像もつきません。いや、「3つの詩に基づく」わけですから、そりゃまあきっと、残りの2つで大惨事になっちゃってるのでしょう。よくわかりませんけれども、きっとそうなんだと思います。たぶんそうなんじゃないかな。ま、覚悟はしておけ。 細かい詩法の話はさておいて、イエーツというのは、非常に詩行のもつ音楽のリズムにこだわった人だといいます。一行ごとに口の中で百度もそれを繰り返し、一日に4行しか書けなかったという話です。それが・・・(-人-;)…気の毒に…。今頃きっと墓の中で悶絶してるんじゃーないでしょうか。てか、悪くすると生き返っちゃうかもしれません。 ・・・だってですね、考えてみてください。たとえば、私がある日無邪気なアメリカ人に「芭蕉の句で歌曲を作りたいんです(^▽^)♪」なんて言われたとします。 で、このアメリカ人に「…でね、この『や』は感動を表す間投助詞でね(・_・;)わかる?かな?」なんて一生懸命説明したりして、それで「Oh〜…わかりました〜(^▽^)!」なんて、神妙な顔したアメリカ人の作り上げた歌曲ってのが、 閑かさYeah!(≧▽≦)ノヘイ! 岩にしみいるセミVoice!ヾ(≧▽≦)ツは〜ミンミン♪ ・・・とかだったら、悪意の有無とかじゃーなくって、無条件で殴り倒したくなると思うんですよね。だって、詩って人の心の故郷ですよ、やっぱ。無邪気なアメリカ人をしてこれですもん。いわんや、性格の悪いロシア人をや、ですよ。 なんて、私も、まさか大事な大パトロンに捧げた歌曲で、さすがのドラちゃんもそんなこたーしないとは思うんですけどね(うんうん)。そう、まさか、こんなわかりやすいことはしないでしょう。ですけど、あの天上天下・俺様ドラ様( ̄Д ̄)プレトニョフ様が、いったいどんな精緻な嫌がらせを・・・じゃない、えーとえーと・・・お、音楽的レトリックを散りばめてこの歌曲を仕上げたのか、聴いてみたくありませんか?(そんなことない?) それに、やっぱり残りの2つが気になります。だって、今回改めて読み直してみたら、イエーツって、基本的に、ドラちゃんにはそぐわない気がするんですよね。たぶん、中期〜後期の作品群なんか全滅じゃないかと思うくらいで・・・。特に、『The Tower(塔)』なんかは、あのころから年を取った今読んでみると、迫力があってですね、イエーツの最高傑作ってこれなんじゃーないだろうかと思ったりしたのですが、ドラ猫ちゃんは3つの詩に果たしてこれを選ぶだろうか?(選ばないだろうなー)とかデスね、色々と思うところが多すぎて・・・。 う〜む気になります。かといって、ただそれだけのためにアメリカ西海岸に行くなんて、そんな真似するくらいなら舌かみ切って死にたいところです(・_・)キッパリ! 「録音するかもね〜」なんて話も調べていたら見かけたんですけどね。グラムフォンとの契約が切れたら、出るんでしょうかね? むむむ、ならばそれまでせいぜいゲッティさんとは仲良くしてほしいなーと、ホントにそう思っているところなのでありますよ。はぁ、聴いてみたいよ・・・。
ところで、当の話題のミィちゃん作曲「Yeats Song Cycle, based on three poems by William Butler Yeats」。サラッと「ゲッティに捧げてるらしい」と書きましたけれども、そもそもゲッティって誰だよ・・・というお話が必要でしたでしょうかね。
イエーツからいったん横に逸れましょう。 このゲッティというのはですね、アメリカの金持ちです。それもただの金持ちじゃーありません。超がつく大金持ちです。父親のJ・ポール・ゲッティは、フォーチュン誌で全米の金持ちNo.1にも選ばれた、想像を絶する類の金持ちらしいです。ゴードンはその息子です。 桃象さまからいただいた情報によりますと
・・・という、絵に描いたような二代目ボンボ・・・(ゴホゴホ)えーと、銀のスプーンをダース単位で口に突っ込まれて「おぎゃあ」と泣く隙間があったかどうかさえ疑わしいような人生みたいでありますね。考えてみればひどい話です。 えーと、ちなみに「絵に描いたような」なんて言ってみましたが、ゲッティ一族について調べてみますと、それはそれは、今日日絵の題材にすらならないどころか、タブロイド紙のネタにすらならなそうな、ベタな三文・・・いやなに、機能不全な金持ち一族の悲劇がてんこ盛りです。ゴードン氏は、財を成したJ.ポール・ゲッティの三番目の妻の子どもですが(妻は総勢5人いたもよう)、家業をとっとと売り払って趣味に没入したゴードン・ゲッティなんかは、まだまだ健全な狂王人生でありますよ。(そのあたりを知りたい方はこちらもどうぞ〜) ミィちゃんがピアノを弾くと今のところ予定になっているコンサートの曲は、このゴードン・ゲッティ作曲の歌曲です。歌い手であるリサ・デランというのは、ちなみにどうやらゲッティのガール・フレン・・・ドらしいという話もあったり(なかったり)。当のディキンソン歌曲集についてもこんなCDも出していたりして・・・どんな曲だかは知りませんけど・・・。 それで芸術に多大なる関心を寄せるゴードン・ゲッティは、みぃ君率いるRNOの創設時から支援してきましたゲッティ一族としての聖なる銀のバトンを引き継ぎまして、目下現在、あのドラちゃんの大パトロンなのでありますよ。「ドラちゃんの」って言い方は正しくないかもしれません。自分がピアノ弾いてるだけなら必要なかったわけですから、「ドラちゃん率いるRNOの」と言った方が正しいのでしょうね。 そんなわけでありまして、そんな大パトロンにいくらドラ猫といえども「ねえ、ボクの彼女のためにボクの曲のピアノ弾いてよ」と言われたら、断れようもないわけですね。端的に言えば、ドラ猫、黄金の馬車でドラドラド〜ラ〜ド〜ラ〜♪とガタピシ売り飛ばされるわけですよ(ブシャー!)。 ・・・ですがしかし、かといって別にゲッティが悪い人というわけではありません。むしろ私が調べてみて思ったところだと、非常にお人好し・・・えと、その・・・か、寛容すぎるほどの協力者であり、芸術愛好家なのではないでしょうか。まず、みぃ君がピアノを弾くという今回のコンサートにしても、非常にリーズナブルなお値段であり、しかも一般に広く公開してくれているという一点を取ってみても、それはうかがい知れる・・・と思うのですよね。だって、独り占めしようと思えばいくらだってできますよ。 確かに今回弾かせるのは自分の曲ではありますが、普通に「ピアノ弾いてよ」って言っただけじゃー、あのドラ、絶対弾かないでしょうし。それくらいのわがまま、 あのドラ猫のこれまでの数々の悪行に比べたら、一体いかほどのモノだというのでございましょうか? ・・・(=▽=)・・・。←なんて、つい力が入ってしまった… それに、このゲッティ一族がこれまでRNOに援助してきた額。半端じゃーございません。 関連記事がこちらに載っています。いわばドラ猫のお値段。いくらだと思いますか? 私だって買えるものなら買ってみたいですが、逆さに振ってみても、到底払えるお値段でないことだけはたしかです。その1億分の1くらいならポケットから落ちてくるかもしれませんけど。 さらにRNO創設当時の、経済が不安定真っ盛りだったロシアにおいて、アメリカドルが持っていた価値というのははかりしれません。 ・・・余談ですが、この頃のロシア経済というのは、日本でクイズ番組に出題されるくらいでありまして、私が当時友人A宅でもりもりご飯をいただきながら見たテレビ番組でも、世界各国「ある日、妻が大金の入った財布を拾いました。さて、それを告げられた夫はどう反応するでしょうか?」という、悪趣味すれすれの企画をやっていたんですよねー。 案の定、世界中の無邪気なネコババの瞬間、集めました〜みたいな結果になっていたわけですが、出題はロシアから。さて、ロシアの夫はどういう反応だったでしょうか? ・・・結論を言いますと、答えは「明日、早速ドルに換えてくるよ!(^▽^)!」でした。 「お財布、警察に届けなくてもいいの?」という妻の言に「は? 何言ってるんだ、おまえ!」とクルリと背を向け、財布の中身を夢中になって数えている夫には、さすがのロシア人妻もあきれ気味ではありましたが、当時のロシア経済というのは、それくらい不安定だったという見方もありますね。 ・・・さらに、余談の余談ですが、この企画、世界中の多くの国で、唯一「なぜこれをもって帰ってきたのだね? 私が今から警察に届けに行ってくる!」と毅然と言ってのけたお父さんがおりましてですね、どこの国かというと台湾です。このお父さん、妻が「だけど…いいの?」と向けた水にも、いかにも心外な顔で「何を言ってるんだ?」と。「これを落とした人はきっと今頃困っているだろう!?」と、今にも表に出て行かんばかりの勢いであったのですよ。 それ以来、私は台湾のファンなんですよね。余談ですけど。 ・・・と、さて、戻りましょう。かようにしてRNOに対し莫大な援助を続けるゲッティ。がしかし、だからといってゲッティはどこかの無教養で無神経な成金とんがりハゲのフルーツ王みたいなはしたない真似はしないのでありますよ。むしろRNOを放っておいて(←という時代もあった)、勝手気ままにピアニストに戻っちゃったミィちゃんにだって寛容だったわけです。なかなかできることではありません。 そう。ですから、いかにみぃ君といえども、ゲッティに後足で砂をかけるような真似はできますまいよ。桃象さまの言をお借りすれば「みーしゃまはゲッティに足を向けて寝られないわけで」すよ。ゲッティが「ピアノ弾いてよミーシャ」と言えば、いかにみぃ君であっても、そこがたとえアメリカであろうが、しかもピカピカのアメリカの西海岸であろうが、弾かずにはおられまい・・・というのが、まあ、現時点でのごくごく常識的な見方・・・というものです。 ・・・。 ・・・。 ・・・ま、ですけど、ついこの秋ににモスクワであったRNOフェスティバルでは、その大パトロンの作曲最新作品の指揮を、ドラ猫ちゃんったらボイコットかましたらしいノデスケドネ・・・なんて、いやいや!(@▽@;)アワアワ何でもありませんよっ!ええ!むしろ、だからこそ、いっそう今度のピアノ伴奏は断れないというものでありますよ。大丈夫ダイジョーブ!・・・・・・・・・ま、当日お腹が痛くなったり、痛くなる予定だったりくらいはするかもしれませんけど・・・(油断はできん…)。 と、ゲッティとドラちゃんの関係についてざっとご説明したところで、再びイエーツに戻りたいと思います〜(続きます〜)。
武蔵野公演に引き続き、浜離宮朝日ホールで行われたアレクセイ・ゴルラッチのリサイタルに行って参りました〜。
1曲目は武蔵野と同じくベートーベンのソナタ31番。1楽章なんかはピアノの音が伸びず、これだったら武蔵野の方が良かったな〜などと思っていたのですが、2楽章の途中からは楽器も鳴りだして、やっぱり良いなぁと思ってしまいましたとも。 特にメロディ部分については、取り立てて際だっているとは思わなかったのですが、フーガ部分とか、どちらかというと淡々と機械的に音が積み重なっていく部分は、伸びやかな音での素直な響きの織りなしが見事で素晴らしかったな〜と思います。ゴルラッチには明るくて優しい品があるよな。 で、次のドビュッシーにも私は感心しきりでありました。ゴルラッチはどちらかというとそれほど音が多彩ではないのですよね。むしろ幅は狭いくらいかと思います。もちろんこのドビュッシーではそれなりに部分の使い分けをしておりましたが、どうも私にはちょっと取って付けたような印象も・・・なかったことはなかった、かもしれません。←どっちやねん ですけど、色彩は確かにそれほど強烈なレンジがあるわけではないのですが、その分、独特の陰翳が感じられるといいますか・・・。ホント独特だと思ったのですよねー。何というか、陰がパウダーのような細かい粒子で音の玉の影にまとわりついているような、柔らかさがあってですねー。それが音の積み重ねのやわらかな明るい品に独特の奥行きというか、音の響き合いを生み出していて(…という感じで私は聴きました)、決して強烈ではないのですが、心地よくて「ああ、こりゃいいわ〜(=▽=)♪」と思ったのですよね。 ・・・いや、私としましては引きまくる聴衆を前に、一人大熱演・大爆発のバルトークももう一度聴いてみたかった(…そんで、一人大満足で嬉しそうにお辞儀して帰っていくゴルラッチをもう一度見てみたかった)というのもあるのですが、だけどドビュッシー、良かったと思うんですけど・・・。少なくとも「はぁ?ドビュッシー?(=△=)?」な自分にとっては(…よく一緒にされてるラヴェルは大好きなんですけどね。なぜドビュッシーは好きになれないのでしょう。不思議だ…)、素直に美しく音楽が心に残った演奏でありました。 後半はショパン・プロ。武蔵野でも弾いていた「全力投球」舟歌と、12の練習曲(op.10)。ちなみに今回ゴルラッチが弾いたショパンはすべてナショナル・エディションだったそうです〜。 舟歌は、武蔵野ほど全開だったわけではありませんが、やっぱりスケールが大きいなぁと。どう考えても湖とかじゃーなくって大海原って感じなんですもんね。どこまでも広がる青い大海原、そして波の下にゴゴゴ…とたぎる広大な男子魂・・・つーか。いや、これはこれで好ましいのではないかと。ショパンじゃーないかもしれませんが。 練習曲10の方は、どれも良かったです。2年前の前回、まさに「葬ってんのは自分自身だな、こりゃ・・・(=▽=;)」と思ったソナタ2番時代から思うと、テクニック的にも(…しかし、音の始末は相変わらずだったけど…)格段に立派なピアニストになったと思い、若者の2年という歳月を思わずにはいられません〜。 アンコールは6曲。えーと、最初にシューマン・・・だったかな。そんで残りはショパンで、マズルカ、ワルツ、マズルカ、ポロネーズ、ノクターン・・・だったかな。 ・・・。 はなはだ自信はありませんが、たぶん、そんな感じでありました。マズルカは改めて聴いてみるとですね、えーと、たぶん、マリインカのモト冬樹なら、あれでも踊れるだろうと思いました。ただし、10センチ以上床から離れたらもう対応できないだろうなと思いますが。なので超低空で上下の動きを抑え、前後左右には普通の大きさでパターンを描くという超名人技を駆使できそうなマズルカ使いならば、きっと・・・! ・・・そこまでして踊る必要があるんか?と問われると困りますが・・・(=▽=)…でも冬樹なら踊れると思う… それで、最後に弾いたノクターンの13番。これ、前回の武蔵野公演の後、結局一番残ったのがこの曲だったのですよね。それで、私ってば、このところ連日みぃ君の13番を聴きまくっておりまして・・・そこにきて再度ゴルラッチの13番です。一体このパターンで今まで何人のピアニストを「聴かなかったことにしよう・・・(=▽=)フ…」と、私も沈黙の海に沈めてきたことか。 ですけど、そんな私でもゴルラッチのノクターンは聴けました。もちろん、ミィちゃんの構成力と構築力、一音の持つ空間の広がりだとか世界観──だってあの人、性格は極悪ですがピアノはホントーに凄いんです!(T口T)!本当に本当にスゴイ人なんです──だとかとは比ぶべくもないのですが、演奏に他を捧げるそのピアノが終わった瞬間の清々しさは、よくある暑苦しくも意味不明な「自分語り(…おめー誰だよ)」な男性ピアニストのショパンとはまったく違っていて、よい意味でゴルラッチだよなと。 ひょっとしたらピアニストとしてのゴルラッチに残されたこんな瞬間は長くないのかもしれませんけれど、やはり失ってほしくないなぁと思うのでありました。えーと、次の来日は2010年の12月らしい、です。頑張れゴルラッチ!上手になってね♪ヾ(≧▽≦)ツ…そんで変わらないでいてね♪と思った次第でありますよ〜。
本日、浜離宮朝日ホールであったアレクセイ・ゴルラッチのリサイタルに行って参りまして、とっても気持ちのよいコンサートで、私はたいそう楽しくって満足・・・だったのですが、だがしかし。
・・・だがしかしですね、昨日夜中にドラ猫ミィちゃんの記事なんて書いてしまったら、その後いろいろいろいろいろいろと胸を去来するところがありすぎて、一晩中悶々としっぱなしでありましてですねー。これもドラ猫の呪いキャンペーンの一環か(…結構勤勉じゃーないか、あのタヌキ型ドラちゃんったら…(=▽=)…)。結局ほとんど睡眠が取れなくってですねー。猛烈に眠いので、感想は明日以降にいたしたいと思います〜。 あ、でも本日のアンコール全6曲。2009年ゴルラッチ日本最後の一曲はノクターンの13番でしたよ。私はとてもよいと思いました。男性の弾くショパンでは、本当に珍しく清々しい感動を覚えてしまいましたもんね。でも眠い。(−_−)ZZZ…
最凶伝説街道を目下驀進中のドラ猫ミィちゃんことミハイル・プレトニョフ。あまりに甚大なハートブレイクに「いったい私が何をしたっていうんだよ(T▽∩)」と涙にくれておりましたらば、豪腕投手いわく「あぁ・・・たぶん、あの人、自分がネタにされるのとか大っ嫌いだと思うんですよねー」だそうです。
・・・(=▽=)・・・←あ、そー。 言語の違いだとか媒体の限界を超えるドラちゃんの念力の強力さにびびる前に、いやでもちょっと待ってください。そもそもですね、私はネタなんて書いていませんってば。とりあえず、だいたいにおいては事実に基づいたことしか書いていないはずです。だから豪腕ちゃんの言は正しくないと思うんですよ。私が何をしたかって、強いて後ろ暗いところを言うならば、よりによってあのドラ猫ちゃんのファンになっちゃったってことくらいしか、思い当たる節はありません。ひどすぎる。 ええ、ですのでドラ猫ファンにはおそらく均等に呪いが割り振られていると思います。あのドラちゃんも結構律儀というか、義理堅いところがありますのでね。皆に平等なはずです。 ──なので、今年の2月、バークリーにドラ猫ピアノを聴きに行く方々(参考までに過去の記事はこちらにあります〜)、どうぞ・くれぐれも・十分にご注意ください ませ♪(=▽=)フフフ… ・・・なんて、どうもみぃ君に付き合っているとこっちの性格がどんどん歪んでいくような気がしてなりません。冗談ですよ、嘘です、うそうそ。大丈夫です!2月のアメリカ西海岸で、きっとみぃ君はピアノを弾いてくれますともさっ!ヾ(≧▽≦)ツ …根拠はちょっとしかないけど… さて、ところで。そのみぃ君ですが、私といたしましてはもちろんピアノも気になるのですが、ひょっとしてそれ以上に気になっているのが、こちら↓なのですよね。
これは、RNOのツアー予定です。同時期に同じ場所で行われるオーケストラの公演。同じくリサ・デランをソリストに迎えた曲目、第1曲目。作曲はドラちゃんのようですが、しかしイエーツの3つの詩に基づいた歌曲ですって。なぜイエーツ・・・。それにしてもこの3つの詩って何だろうなーと。気になって気になって仕方ありません。 ・・・という話を、バークリー飲んだくれツアーに張り切ってお出かけになるという桃象さまといたしておりましてですね、「レダと白鳥とかならありふれすぎだし、When You are Oldとかだったら笑ってしまいそうだし・・・( ̄m ̄)ププ」などと言っておりましたらば、そしたらば なんとみぃ君ったら、本当にWhen You are Oldを使ってたらしい・・・デス。 ・・・(  ̄ ▽  ̄ )・・・。 いや、なぜそれが「笑ってしまいそう」なのかといいますとですね、当の詩を引用してみますので、ご覧くださいませ。
いかがですか? 素直でいいなと思いませんか?私は結構好きです。これはおそらくイエーツの詩の中でも人気の高い作品の1つに挙げられると思います。何を隠そう私めも初めて読んだイエーツで、真っ先に「あ、いいな(・_・)これ好き」と思ったのがこの『あなたが年をとって』なんですよね。ええ、私がまだ10代の、感受性豊かで素直だったお年頃の話です。 つまり、まずもってこの詩を本当にみぃ君が選んで作曲したと仮定するならば、ドラ猫ちゃんらしからぬチョイスにも思えますが、しかし逆にこれ以上ドラ猫らしいチョイスもないと思ったり・・・(思わなかったり)。 もちろんこの曲自体、ゲッティに捧げてるらしいですから、ゲッティの趣味でこのチョイスになったということも考えられますが(つか、イエーツの選択はもちろんそうであろうと思いますし)、だけどあの人、たまにこっちが驚くくらい、めっちゃくちゃ無防備にロマンチスト だったりしますからねー。こればっかりは、わかりません。 (…この話、もうちょっと続きます〜)
もう2カ月も前になってしまうのですね。レーピンがレーペンに歩き出した第一歩でもあり、ここでも話題ひとしきりだったマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団、MPOの演奏会。
・・・。 ・・・。 ・・・・・・その演奏会の記録はこちら→(その1・その2)でございますが、これをお読みの方、覚えておられるでしょうか。私がここのコントラバス群に目が点・・・いや、えーと、目がハート型になってしまっていたことを。 だって、まずもってトップがうっとりするほどでっかかったんですもんね。 そんで、その裏が渋い地蔵のように暗い顔で動じず弾いてるし。 ・・・そんでさらに2プルにいた東洋人の男性が、シャープな身体つきながら実に突風・・・(ゴホゴホ)ご、五月のそよ風に煽られたかのような前髪で気持ちよくアグレッシブな反応を見せるその姿! もちろんこのコントラバシスト(?)たち。音だって群を抜いて素晴らしかったのですよ。響き地を這いブンブン風を切り〜って感じでですねー。ええ、大変素晴らしかった、女ならこれで泣け、と私も深く思った次第だったのでございました。 ・・・で、この東洋人の男性というのが、実は、実は実は 日本人の方であった ・・・って、知ってました?( ̄▽ ̄;;)? ええ、お名前は古澤直久様とおっしゃるのですよ。 なぜ私がそれを知っているかといいますとですね、それはご本人様より「突風に煽られたかのような前髪の者です」と、コメントいただいたからです。 ──ブヒ! ・Σ・ ( ;;)ポーン ・・・ 。... 。...コロコロ ( ;;) ・・・えーと、す、スミマセン・・・ 。∇。 ( ;;)←どこで喋ってんだよ いやいや。 えーと、そんなわけで私もデスね、思わず必死で謝り倒してしまったわけですが(←バカだねこの人はホントに…)、いやいや。えーと、とりあえず、色々書かねばならぬことはあるのですが、まずはこのMPOの音楽監督のお名前はですね、クラウス・ペーター・フロールさんでした(フローレルじゃーないよ)。 そんで、古澤様はブログを持っていらっしゃるのですよ。ここでご紹介させていただいても構わないということですので(ありがとうございます〜)、参りたいと思いますよ。マレーシアの首都クアラルンプールより古澤様お届けの新鮮ブログ、その名もずばり「MPO日記II」でございます〜(-人-)ナム〜。 ・・・あ。なぜMPO日記「 II 」かと言いますと、それは「 I 」があったからでありますよ!(・_・)キッパリ!(I.の方はこちらです〜) えへ♪しかしですね♪うふ♪このMPO日記♪でへ♪お写真がいっぱいあって、ぐふ♪あのでっかいコンバス主席も映っておられます。もう、ガリバー旅行記のごとくといいましょうか(…てか、あの嵐山のお写真の縮尺…)、超でっかいですよっっヾ(≧▽≦)ツ いやっほぅい! あと、日本でも話題騒然だったあのティンパニストも不穏なカウボーイ・ハットで──いや、違うなこれは保安官か──ご登場しとります。西部劇音楽特集のコンサートだったそうでして、囚人もいればインディアンもおりまして、すごい楽しそうではありませんか。日本では、せいぜいお揃いのTシャツ(でも靴は革靴だったりする)くらいな感じなので、これは楽しそうだなと。いや、ぜひぜひ次回の来日でやってほしー(=▽=)です!…たぶん、死者が出ると思うけど… それとですね、本国演奏会の曲目をみるととても多彩なんですよね〜。ビゼーとかドビュッシーとかのフランスものとか、どんな風になるのか、一度でいいから聴いてみたいよなと。特にビゼーの交響曲なんて、きっときっときっと明るく前向きで、よいに違いない!ですよ!(←単に自分が好きなだけともいう) というわけで、次回の来日も楽しみにしつつ、MPOの皆様方のご健勝をお祈りしつつ、本日はマレーシアからの風をお届けいたしました〜。 ・・・あ、追加のプチ情報。古澤様は、すーごいよく食べる人である、と。しかもお料理上手である、と。さすがアグレッシブ・・・(=▽=)…てか、どこに入っていくんでしょー…?
ドラ猫ミィちゃん「キャンセルだ、キャンセル( ̄Д ̄)おめーら帰れ」の一言により(…かどうか、真相のほどはわかりません…)、あっさり水の泡となった2010年バーデン・バーデン地獄巡り。脳天気なホールからの手紙に神経を逆なでされつつ、3匹相談の結果、チケットを送り返すことにいたしました。
・・・と、決まってから速攻でチケットを送ってくださったのは、当然ながらみぃ君の忠実な羊えむ様であります。ま、当のドラちゃんが出ないのですから、何も迷うところはございませんでしょう。当たり前といえば当たり前です。 「日フィルのチケット封筒を探して入れておきましたので(・_・)」というえむ様。なぜ日フィル封筒なのか。その心は・・・ ![]() カエル → かえる → 帰る → 帰れ(- _ - メ) ・・・だそうです。「ドイツ人には通じませんでしょうか(・_・)ね?」って・・・えむ様・・・(=▽=)…絶対に通じないと思います… とまあ、そんなえむ様早速の決断を聞いたmatsum嬢。「え〜、潔いというか、早いね。。。私なんてカラーコピー取っちゃったよ・・・(_ _;)」 ・・・どうも、チケットのカラーコピーを取ってしまったらしいです。 ・・・。 ・・・いじらしすぎて、涙が(=▽=)出そうだ・・・ ・・・。 とまあ、それぞれに思いを胸に秘めたチケットとのお別れ。私もお別れしなくては・・・。胸を去来する思いはとめどなく尽きることはありませんが、お別れです。BGMはもちろん、この悲劇の元凶張本人、ドラ猫ミィちゃんのショパン、ピアノソナタ第2番第3楽章です。 ![]() ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ たーんたーんたた〜ん♪ ![]() ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ たーんたーんたた〜ん♪ ![]() ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ たーんたーんたた〜んた〜たた〜んたた〜んたた〜ん♪ ![]() ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ たーんたーんたた〜んた〜たた〜んたた〜んたた〜ん♪♪ ![]() ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ たーたーたーたーた〜んた♪ ![]() ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ たーたーたーたーた〜んた♪ ![]() ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ぼーん♪ たーんたーんたた〜んた〜たた〜んたた〜んたた〜♪ ![]()
前回、クリバーエフのくるみ王子が「梅ちゃんみたい…」と書いたところ、赤鬼師匠から「梅ちゃんって、ど根性ガエルの梅ちゃん!?(∋∈)見に行けば良かった〜」とメールが来ました。
──ふ、古っっ!!Σ( ̄口 ̄;)ガビーン…←昭和師弟 いや、私も「古いかな〜」と思いつつ書いたんですが、梅ちゃんとはワハハ本舗の梅ちゃんです。てかですね、「ど根性ガエル」て。「ど根性ガエルの梅ちゃん」て。そんならマーシャはヨシ子先生か? ・・・と、そんな昭和談義を交えつつ、おとぎの国のくるみ割り人形、第二幕からの続きです〜。 ぐったり型白鳥ゴンドラお休み号(−_−)ZZZ…(←ホントに寝てるんです)にて向かったお伽の国までついてきたネズミをめでたく王子が追っ払い、人形たちの踊りです。 あ、その前に、ネズミを追い払う王子は非常に生きが良くって立派でありました。ステップ踏み踏みクリバーエフ、顔はでかいが踊りは爽やかに素晴らしいのでありますよ。そんで、敗れて去っていくネズミの女王をちょっと気の毒そうにそっと見送るマーシャもいい子でありますよ。 人形の各踊りはどれも見応えがありました。スペインはミズィノーワちゃんが溌剌として小気味よく(でも上品♪)、アラビアはイグナチエワちゃんの衣装がスゴイ。彼女、ロシアらしい黒髪妖艶美女だったのですが、青で統一された上半身のビキニ、金や赤で唐草模様の描かれたふんわり裾の広がりを足首で絞った青い衣装はなんとシースルー。 ・・・て、シースルー好きだな、ここのバレエ団。 迫力ある美しい長い足をシースルーで包み込んで踊るアラビア。私のお隣の男性が思わず椅子に座り直してましたもんね。おっさん、それはちょっと正直すぎるだろう・・・(=▽=)…そこは耐えようよ…。 中国を踊ったウラジミーロフも良かった。元気に踊ってくれるのはよいのですが、ともすると乱暴になりがちなこの踊りを、実に繊細丁寧かつスピーディなしなやかさで動きをまとめておりましてですね、これこそ東洋の踊りでありましょー!と、私は本当に感心してしまったのでありました。 そんで、葦笛の踊り。「特にフランス(葦笛)は、ペトゥホフ父がボヤリーの直系だということを思い知らせてくれますわよっ!」と、緑鬼さまが絶賛なさっておりましたが、そうか、ここの芸監ペトゥホフはボヤリーの直系なんだ・・・なる(=▽=)ほど。 まず、ダンサーが二人とも超美男美女(ナタリア・ズロービナ&ワシリー・バルディン)。それも西洋風に甘さの香る美男美女で、白いカツラが似合うこと似合うこと。特に男性の方は、あの白カツラじゃなかったら、魅力は半減するんではなかろうかという似合いようです。 それだけでも「恐るべし、サンクトペテル・アカデミー」なのですが、衣装もとっても似合います。女性はミントグリーンのふわふわで、男は同じくグリーンの蛇線状のラインが2本絡み合う、ドピンクの上っ張りにドピンクの膝丈半ズボン。膝下は薄いピンクのタイツでありまして、そもそもこの衣装が似合うってこと自体、すごすぎる。たぶん、日本人には着れませんよ、あんなの。 途中、手に持った濃いピンクのリボンを伸ばしまして小細工感も満点。そして、よくよく見たらば、バルディン、右頬に小さくキュートな付けぼくろまでしているではありませんか。 ほ、ほくろ描いてるーーっ!( ̄▽ ̄;) ・・・必見です。「あれを見ずしてロシアバレエ そしてトレパックのナタリア・イヌシキナちゃんは今回超大活躍で、一幕ではコロンビーナを踊り、雪の精の先頭隊長を務め、さらにトレパックまで・・・。漂うベテランダンサーの風格といいますか、出てくるとすぐにわかります。 と、大満足の人形たちの踊りの後に来るのは花のワルツ。一面ピンク色の女性ダンサーたちに混じって、4人の紫色の衣装をつけた男性たちの中に・・・あれ?( ̄口 ̄;)君、さっき一幕でくるみ割り人形を踊っていた子では・・・?という、平井堅似のいい男、ミハイル・アニシモフがさり気なく混じっておりました。顔が濃いからすぐわかるぜ。 ここのくるみ割り人形では、このワルツがマーシャと王子のパ・ド・ドゥのアダージョの役割も果たしているのですね。途中で、マグノリアの花のような真っ白な衣装にティアラをつけたマーシャと、同じく真っ白で胸元に雪の結晶のようなキラキラを一面に付けた王子が出てきて、ピンクや紫の花たちと一緒に踊るのでありますよ。綺麗ですよ〜。 ・・・で、この時の王子クリバーエフが泣けるほど素晴らしく王子様なのでありますよ。 見比べると、なぜイケメン度でクリバーエフよりも高いと思われるアニシモフが王子ではないかというのが、よくわかりました。だって、アニシモフは「バーボン」とか「ウイスキー」って感じなんです。でもクリバーエフは違う。奴は「御神酒」って感じ満々です。 マーシャから目線を外さず、全力で爽やか笑顔。常に愛しげに見守るあの表情。ホントに王子様〜なんです。素晴らしい。実にノーブルです。あまりに立派なナイトぶりに、私だってもう途中から大好きになってしまいましたもんね。一瞬たりとも気を抜かない王子顔。そうなるとクリバーエフは強いですよ〜。なんたって 持ってる顔の地力 が、そんじょそこらの小顔ダンサーとは違います。王子様とはああいうことだと。 で、すっかり嬉しくなって(≧▽≦)おりましたら、花のワルツに続いて王子のバリエーションに入ってしまいました。 ・・・あれ?( ̄口 ̄;)あれれ?ここのくるみ、パ・ド・ドゥのアダージョ、ないの・・・? ・・・。 ・・・だって、あの曲こそが「くるみ割り人形」の最高の盛り上がりどころではありませんか。たなびくハープの美しさ、裏返るチェロの旋律の切なさ、怒濤の感動Intradaです。 「なんだ、ないのか…」と、少々がっかりして見守る2つのバリエーション。だけどやっぱり二人とも素晴らしいなぁと思いました。クリバーエフの何がよいって、非常に踊りがノーブルなのですよ。若々しい溌剌さがありながら、堂々としていて立派だし、何より決めのポーズの一瞬前の動きの捌き方がハッとするほど美しいです。 そんで、ボロドゥーリナちゃんもとても素晴らしいです。コマみたいに回ったりとかサーカスみたいに跳ねたりとか、そういうタイプではなく、どちらかというとそういう技は結構フラフラしてましたけど、脚の運び方や両手の抑え方に、とても全身に気を配った美しい流れがあって、私は大好きになったんですよね。これこそがバレリーナってもんだ!くらいな勢いで。 バリエーションが終わると、そのままコーダに突入。やっぱりこれがGPPDなんだ・・・どうしたのかなー。こういう仕様なのかなー。それともクリバーエフがどっか故障しちゃったんだろうか・・・。と思って残念だったのは、この二人のアダージョが観てみたかったんですよね、私。一幕のPDDでは、クリバーエフのリフトが上手で、マーシャちゃんが本当に綺麗に見えましたので、ううむアダージョがないのはとても残念だ、と。 が、しかし、2人のコーダも良かったです。なんつったって、クリバーエフの白塗りが汗で銀仮面のようになっていた。しかし、王子たるもの一瞬たりともノーブルで優しげ、爽やか笑顔な表情は崩しません。凄いぜクリバーエフ。もうファンになっちゃったよ。 そしてGPDDが終わると、そのまま人形たちのフィナーレに突入。もうすぐマーシャもこの国の住人たちとお別れです。ああ、楽しかったね・・・(T▽∩) ・・・などと私もこっそり感動しておりましたら、その大団円フィナーレが終わった後。王子とマーシャのお別れのPDDがあったのですよ。人形たちのいなくなった舞台が青く染まり、流れ出してきたのは、あの聞き慣れたアダージョの導入、ハープの音、です。 ・・・(T口T)・・・ ・・・怒濤の涙。二人のお別れのアダージョ。クララと王子のお別れで眠りの間奏曲を使っているバレエ団もありますが、やはり私は同じくるみ割り人形から取ったこっちの方が胸にグッッッッッッとですね・・・。私が大好きになってしまったマーシャと王子、二人の別れのパ・ド・ドゥは、くるみ割り人形の感動的な音楽に乗せてひたすら美しく切なくて、もうもう涙なしには観られません。 PDDの最後は、お人形たちの男性が一列お揃いで出てきまして、上手手前から下手奥にむかって順番にマーシャを一回ずつ大きくプロムナードしていくのですよね。一番奥でマーシャを、 この上ないプリンス顔(いや、あれはスゴイ。ホントにぜひ一度あのプリンス力を体感していただきたいです)で見守る王子に向かってゆっくり、順番に彼女を送っていくのです。そうやって徐々に王子に近づいていくマーシャ。 だけど、だけどマーシャがやっと一番奥にたどり着いた時には、もうそこには王子はいないんです。さっきまで自分をずっとずっと優しく支え常に見守ってくれていた王子はもういない・・・これが涙なしに観られようはずもありませんっ(T△∩)ヨヨヨ… 王子を探し、皆を探し、ここにはもう誰もいないとわかったマーシャちゃん。ばったりと床に倒れてしまいまして、舞台暗転。朝になって、お父さんとお母さんに抱き起こされる普段のお家。元気のない我が娘に心配そうな家族の元に、あのインチキ魔術師ドロッセルマイヤーさんが「まあまあ、みんな、どうしたのかね?」とばかりにやってきます。「ほら、元気出して!(^▽^)!…おじさんがまた手品でもしてみせよーか?」 ・・・と、そんなみんなに健気にも弱々しい微笑みをみせるマーシャちゃん。いい子だよな。私なら殴ってる(あのドロッセルマイヤーを)。 そしたらばインチキ魔術師。どうにもしょんぼりとするマーシャを困ったように少し見つめて、「そうだ(ポン)!」と手を打ち合わせ、急いで袖に引っ込みまして連れてきたのが・・・あ!!で、出た!出た出た出た!ヾ(≧▽≦)ツ 黒いタキシードに着替えた クリバーエフ王子だあぁぁああっっ!ヾ(T▽T)ツ!←大盛りあがり あのラスト。爽やかな朝の光に彩られたタキシード姿も若々しい青年、クリバーエフ王子とマーシャの新しい出会いのシーンです。ちくしょう、なんて美しい青春なんだ・・・(T▽∩)←だだ泣き いやぁ、本当に素晴らしい舞台でありました。めっちゃくちゃ感動してしまいました。主役の二人もすごく良かったし、プロダクションにも泣かされたし、ドロッセルマイヤーをはじめ脇を固めるダンサーたちも「素晴らしい」に尽きました。 カーテンコールではワイルド熊なペトゥホフも登場し、主役二人を差し置いてドロッセルマイヤーの小芝居オン・ステージ状態。にも関わらず、客席に誠実なまなざしを向けて笑顔のボロドゥーリナちゃん、そしてニコニコと穏やかな微笑みを絶やさないクリバーエフにも感激です〜。ああ、ホントに観に行ってよかったと、心から思える舞台でございましたとも〜。 ・・・(T▽∩)←思い出し泣き
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